日付 | 9/8 |
9/19 |
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相手 | ケンブリッジ大 |
明治大 |
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得点 | 33-40
21-14 |
29-31
24-5 |
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場所 | 長居2 | 宝ヶ池 | ||
1 | 大島C | 田中A | 大島C | |
2 | 谷口(横河電機) | 堂守B | 安若C | |
3 | 尾崎B | 尾崎B | ||
4 | 林B | 林B | ||
5 | 藤井@ | 藤井@ | ||
6 | 丸山(三菱京都) | 横飛C | 横飛C | |
7 | 奥薗@ | 奥薗@ | ||
8 | 川嵜C | 川嵜C | ||
9 | 見先B | 見先B | ||
10 | 大西B | 大西B | ||
11 | 鈴木A | 鈴木A | ||
12 | 大場(日本航空) | 伊勢A | 加藤B | |
13 | 松本C | 松本C | ||
14 | 馬場A | 平岩C | ||
15 | 中井B | 中井B |
感想
ケンブリッジ大(オール同志社戦)
今シーズン初めて、同大の試合を見ました。
関東学院に大敗したケンブリッジ大に負けてしまいました。しかし、ケ大が関東戦から大きくメンバーを変えて勝ちにきたこと、全同大はジャパンクラスのOBを補強しなかったことから、この結果の差が関東学院との差ではないと思います。結論は慶応戦を待ちたいと思いますが。 私なりの感想を項目に分けて並べてみます。
@LOの充実
ここ2、3年の弱点であったと思われるが、林、藤井の急成長でFWに核ができた印象。これはLO出身の圓井氏、林敏之氏が監督、コーチをされていることも大きいでしょう。
AFWのタックル
FW、BKともディフェンスは素晴らしかったです。ディフェンスの人数が減って苦しい場面でも、各自が自分で仕事を見つけてベストを尽くしているのがわかりました。
組織力、瞬時の判断力(アドリブ)、個々の力強さ、粘り、どれをとっても去年よりも上と思います。中でも、FWのタックルが良かったです。単に相手を倒すのではなく、マイボールにする意識がみられました。
BSO大西効果
ハーフ団がチームを引張っていました。SH見先のFWへの指示が観客席まで聞こえました。ラックでOBの谷口のお尻を叩いていたシーンが象徴的でした。見先が自信をもってやれるのはSOの大西の存在が大きいと思います。いいボールを大西に送るという目的が明確なため、ボールを出すタイミングがすごく良くなったと思います。これは見先だけでなく、1〜9までの選手全員にいえることだと思います。
CFW3列の大駒
駒井が抜けた第3列を誰がまとめるのか、駒井クラスの突破力のある大駒はいるのか気がかりでした。川嵜は昨年から俊足で運動量もあるFLだとは思っていましたが、今年は力強さと良い意味での強引さも身につけました。いまや彼は大学一のNo8でしょう。
Dラインアウト
マイボールのものはほとんど確保していたように思います。朝日新聞に川嵜主将の「ラインアウトは僕らの武器になる」とのコメントが載っていました。軽量の奥薗を長身のLOがリフティングするため、ケンブリッジ大よりも高さも滞空時間もありました。確かに日本の大学チームには負けないでしょう。(ラインアウトで長身LOはリフティング可の現在のラグビーでは武器にならないことをこの試合で認識しました。これからはリフティングのサポート役ですね。)
しかし、気になることもあります。スロワーが百戦錬磨の谷口だったこと、公式戦ならノットストレートを取られるようなものもあったことです。(タッチジャッジはノットストレートをアピールしていたようです。)相手も研究してくると思うので、さらに磨きをかけてほしいです。
個人をみると、川嵜、大西、松本がほんとにいい活躍していました。この日一番のビッグプレーは前半最後のトライにつながった中井のランでしょう。バックスタンドを陣取った高校生たちが「かっこいい」「大畑より速い」と感動していました。友人が絶賛していた馬場にも期待したのですが、この日はなんとなく体が重そうでした。馬場に限らず、WTB、FBの3人はいいプレーもありましたが、評判が良かっただけに少しだけ物足りなさが残りました。とりわけ、ナイターのせいかハイパン処理がもうひとつでした。
私はバックスタンドで観戦していたのですが、高校生がいっぱいでした。その高校生たち、後半の最後に大雨が降ったときに、後ろの人に迷惑になるからと傘も差さずにずぶ濡れで応援していた姿にも少しだけ感動しました。そのせいもあってか、雨でスーツがびしょびしょにも関わらず、とてもさわやかな気分で家路につきました。選手の皆さん、関係者の皆さん、観戦の皆さん、おつかれさまでした。
P.S. (9/15追記)
その後、ケンブリッジは慶應に完敗しました。同志社との力関係も気になりますが、そんな邪推はやめて素直に慶應の勝利を祝したいと思います。
シーズン初めでチームとしての連携ができていないケンブリッジに対して、慶應は横方向の揺さぶりで勝負にでました。これが当たり後半は一方的な展開になりました。慶應の相手戦力の分析力と、戦略の確かさを感じました。それにしても、攻守ともにケンブリッジを圧倒した慶應バックスの充実には驚きました。
同志社は対ケンブリッジ対策を特にしていなかったと思いますが、このあたりが勝敗を分けのでしょう。
明治大
宝ヶ池はもうすっかり秋の気配で、涼しい風が吹いて、絶好のラグビー観戦日和でした。
ただ、その風が試合の行方に影響を与えたかもしれません。風上の前半は強い同志社でしたが、後半は明治のペースになってしまいました。しかし、後半の2つ目の明治のトライは?とかもありましたし、負けた気はしない試合でした。選手はかなり勝ちにいっていたようでしたので残念ですが、この借りを返すチャンスはいくらでもあるはずです。
内容としてはケンブリッジ戦で書いた@〜Dの中で、特にラインアウトとBKのディフェンスが良かったように思います。前回少し批判したWTB、FBの3人も今日は切れのある動きをしていたと思います。特に左WTBの鈴木は相手FWを10mは押し下げるタックルや骨惜しみしない動き、ハイパント処理と素晴らしい活躍をしてくれました。中井もよく声を出していたし、平岩はもう少しスペースのあるところでボールを持った所を見たかったですが、慣れないWTBでよくやっていたと思います。
気になったのはモール、ラックでマイボールを取られるケースが非常に多かった事です。FWのフォローが遅い(或いはない)と感じる場面がいくつかありました。特に後半に見られたので、スタミナの問題でしょうか? しかし、奥薗に関しては運動量がすごかった。
大西はSOで全く違和感なく頼もしいです。前半にエキサイトしそうになる場面もありましたが、ここで彼のすごさを感じました。ゲームキャプテン川嵜に「将太郎、切れたら終わりや!」となだめられていましたが、相手に警告を与えつつ、和解してその後も冷静にプレーを続けていました。あれは仲間に対するラフプレーを事前に抑止しておこうという意味合いがあると感じました。チームに関東の一流選手とも対等に渡り合うビックネームがいるのは大きいと感じました。試合後にはその選手とも仲良く話していました。
今日は明治のファンもかなり来ていて、まずますの大入りでスタンドも盛り上がりました。しかし、お互いに熱くなりすぎることもなく、マナーを守った気持ちのいい応援だったと思います。アナウンスははっきりとしたきれいな発音で、バックスタンドでもよく聞こえていました。
P.S. (9/23追記)
掲示板も含めていろいろな感想を聞かせていただきました。大きく分けて、FWが不安という方と、BKがという方に分かれているようです。強引にまとめると、「FWは全体にレベルアップしたが、スタミナ不足が不安。イーブンボールなどの確保などで小技の利くプレーヤーもほしい。BKは前3人のタックルは良かったが、後3人のハイボールの処理がいま一つ。」という感じでしょうか?
目指すところが高いので、かなり厳しい指摘になっているようです。ハイパンについては関西リーグでも、FWで圧倒された相手チームがどんどん上げてくると思うので、どう対処するか見守りたいと思います。いずれにしても、まだ9月。2月からこれだけ強くなったのですから、まだまだ時間はあるはずです。期待しましょう。