大学選手権13
日付 | 12/8 | 12/15 | 12/22 | |||||
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相手 | 筑波大学 | 流通経済大学 | 日本大学 | |||||
得点 | 13-38
8-24 |
26-34
16-12 |
26-34
13-17 |
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場所 | 長居 | 花園 | 瑞穂 | 国立 | ||||
1 | 北川B | 北川B | 海士@ | 北川B | 鳴海C | 菅原B | ||
2 | 秋山C | 山下C | 秋山C | 秋山C | 山下C | 太田C | 濱西C | |
3 | 才田A | 海士@ | 才田A | 才田A | 海士@ | 星野B | 才田A | |
4 | 山田@ | |
山田@ | |
山田@ | |
村上B | |
5 | 森山B |
森山B |
清水C | 森山B |
八木B | 平岡@ |
前田B | |
6 | 田淵B | 田淵B | 田淵B | 洪C | ||||
7 | 末永@ | 清水C | 末永@ | 末永@ | 西山B | 四至本A | ||
8 | 西林C | 西林C | 秦@ | 西林C | 清水C | 神農C | ||
9 | 大越@ | 中山B | 大越@ | 大越@ | 清鶴C | 東郷B | 橋詰B | |
10 | 長井Ck | 渡邉A | 長井Ck | 長井C | 垣内B | 森田洋A | ||
11 | 宮島Bk | 廣瀬C | 宮島Bk | 廣瀬C | 宮島Bk | 正海@ | ||
12 | 木村B | 木村B | 木村B | 釜池C | ||||
13 | 林A | 林A | 林A | 西田@ | ||||
14 | 松井@ | 松井@ | 松井@ | 廣瀬C | 大久保A | 野上A | ||
15 | 藤本C | 藤本C | 藤本C | 宮本CK | 才口C |
筑波大学 12/8記 |
戦前は優位なのはスクラムだけという予想もありました。
今日の感想は、「オフェンスはFWもBKも通用するではないか!?」というのが率直な感想です。バックローの突破は3人ともそれぞれの持ち味を見せてくれました。スリークォータバックも有効なゲインができていました。課題としては、つなぎの部分でしょう。ボールキャリアーが縦突破が成功させ、フォローもまずまずできていて、そこからハーフバックスによるボールのリサイクルの部分で少しスローダウンしてしまうような印象を受けました。SHの大越が絡まれる場面は関西リーグからありましたので、このあたりでしょう。後半出場の中山がスムーズに球出していたように見えましたので、次戦までにチーム内で解決できると思えます。持ってよし、パスしてよしの大越がみられるかどうかが、チーム浮沈の鍵だと思います。
敗因は言うまでもなく、ディフェンスです。関西リーグにもまして、相手との間合いを詰めて前出るディフェンスをしていたように思いましたが、筑波の特に内田選手、福岡選手のアジリティーにあっさり敗れてしまいました。方向性としてはよいと思いますが、まだ個人プレーの域をでず、組織という意味では付け焼き刃だったということでしょう。一番気になったのはWTBが上がりすぎてディフェンスラインが直線ではなく、端に凸になっていたことです。人数不足で詰めざるを得なかったと思われますが、マークを決めてラインであげるという基本をどんな場面でもできないと今後も厳しいと思われます。
ラインナウトで相手ボールになったときの崩れたフォーメイションに対応できないという関西リーグでもみられたミスの再現もありました。あとは、一番気になるのはブレイクダウン。松井が相手WTBに競り負けたシーンが象徴的ですが、全体的にボールの獲得戦では負けていたようにみえました。動きだしの早さや、精神論になりますが、がめつさのようなものが不足しているように思いました。厳しいゲームをしてきたチームとの経験値の差でしょう。
どう猛にボールに食らいつくラグビー
これが以前TLの選手からディフェンスの心得として聞いた言葉です。自分が猛獣になった気持ちで、獲物(ボール、ボールキャリア)に食らいつく、ラグビーをしないと、いくらフィットネスを高めても技術を高めても勝てないのでしょう。筑波の選手にはそれが感じられました。だからといって、品格のないラグビーでは無いと思います。ベースとして、全員ができて初めて、組織に昇華できるのでしょう。そこから先に、戦術なり戦略があるのでしょう。
今の同志社は、筑波大学ほどのタレントが揃っていないかもしれません。なればこそ、同志社が相手を上回る気迫あるディフェンスを見せてほしいです。決して勝てない相手だとは思えなかったです。1週間後に期待します。
流通経済大学 12/15記 |
感想は筑波大学戦とほぼ同じです。
今日は遅刻して前半20分からの観戦で、試合の入りが見られませんでした。フィールドプレーの印象は、オフェンスは強力な外国人選手が常時2人いる相手でも通用していると思えます。一方で、ディフェンスはフェーズが上がって行くに従って、慢性的にラインの人数不足になっていたと思います。最後の被トライの場面で、外に外国人選手2枚が揃って、松井1人で止めなければいけないシーン。松井はやむなくインターセプト狙いで2名の内側に入り込みましたが、相手も読んでいて山なりのパスで万事休す。松井の判断は賢明でしたが、その是非よりもこうした場面が多すぎました。次戦と来シーズンに向けて、改善すべき大きな課題はディフェンスと思います。
タックルとディフェンスシステムの構築
1人目がどう猛に止める、2人目が間髪入れずにボールを殺しに行く、これを全員ができればモールやラックに人数をかけすぎることは無いと思います。もう一つはディフェンスシステムの構築です。早い時期に指導陣と主力選手が話して、シーズンを通して揺らぐことのない2014年度版同志社ディフェンスを確立させてほしいです。まず、指導陣は1年後の姿を描いた上で、そこまでのマイルストーンを示す必要があると思います。シーズン中にシステムがわかるようでは、安心してプレーできないと思います。ボランティアでやってもらっている指導陣には申し訳ないですが、根本で納得させないと今の優秀な大学生は動かないと思います。
非フィールドプレー
フィールドプレーは通用しているように思える一方で、スクラム、ラインナウト、キックは改善の余地が大きいです。スクラムは強いですが、前戦からアングルなどのペナルティーを取られて優位なプレーではなくっています。ラインナウトはマイボールが穫れませんし、ノットストレートが多いです。
キックは、渡邉不在時のプレースキックの技術的な部分はもちろん、タッチキックなどの戦略性も改善の必要があるように思います。コンバージョンはチャージによる失敗がありましたが、ゴールラインに近いのに助走距離を長くとりすぎているなどの不慣れな故の問題もあるように思えました。
あとは、フィールドプレーの始まりの部分、攻守の切り替え時、相手ボールのセットからのスタート時、キックオフ時などで、気を緩めてしまう時があると思います。ルーズホール対する部分もそうです、そこまでやらなくてもというくらいのプレーを筑波や流通経済大学はしてきました。
今日の印象に残ったプレー
西林のFW相手にゲインしていく突破力は関東相手でも全く通用しています。後半の体を低くして外国人選手を抜いてトライしたシーンは大学生のNo.8でできるのは彼くらいでしょう。来シーズンはトップリーグでの活躍を期待します。
もう一人のペネトレーター秋山主将もさすがです。西林とは対照的に、外側で相手BKを数名巻き込んで突破は今シーズン、再三見られました。ボールキープ力がBKの選手とは全く違うので、外に秋山というのは脅威です。(流通経済大も外国人FW選手が外側で待っているシーンがありました。) 後半、パスが乱れてチャンスがピンチになりかけた場面で、リカバリーしてしっかりゲインしたシーンは強さだけでなく責任感が伝わってきました。
西林、秋山の強力なペネトレーターが抜ける来季は、新しい武器を身につけないと関西リーグでの優勝も容易ではないと思います。田淵、秦、海士、山田らのペネトレーターとしての成長はもとより、どこからでも攻められるチームになっていってほしいです。
追伸(12/18)
メールで観戦記のご感想を頂いた方々、88年卒・京王沿線さま、素人の観戦記で、ご感想まで頂き、ありがとうございます。
この場でのお礼は失礼かとは存じますが、お許しください。
ご感想を頂いた中で、同志社も「ワークレート」をしっかり管理した方がよいというご意見がありました。確かに、試合毎に一覧表にすれば、指針や励みになるように思います。もちろん、ワークレートは一つの指標でしょう。そんなことは玄人が見ればわかるというも事実だと思います。ただ、タックル回数、接点回数、バッキングアップ回数、バックアップ回数などは、意識するべき重要な数値だと思います。すでに実施済みであれば、大変失礼しました。あと、集計するのは大変労力が必要でしょうね。
もう一つ紹介します。
OBの方で現在は、ジュニアのラグビースクールで指導されている方からのメールです。
ラックからボールが出た瞬間のピラーの前に出る圧力が、同志社と流通経済大で大きく違っていて、同志社の場合はピラーが前に出るタイミングが悪く、フローターとの間にギャップが出来、そこを抜かれているというものでした。そもそもピラーが、そのフェイズのディフェンスのリーダーであるという意思表示、つまり手を上げて声を出すという基本ができないと指摘されています。ジュニアの指導をして、基本の大切さを再認識されたとお書きいただいています。是非、後輩の指導に足を運んでいただきたいです。
ディフェンスは、高等数学を解くというよりも算術の修得なのかもしれませんね。
日本大学 1/5記 |
この試合は現地での観戦できませんでした。OBの方よりDVDを送って頂き見ることができました。ありがとうございました。
ビデオ観戦は、実況や解説に引きずられて、どうも解説者の観戦記になってしまうので、内容の感想はやめておきます。しかし、藤島さんの解説はさすがにプロだけあって大変勉強になりました。スクラムで、筑波大、流通経済大戦でとられたアングルの反則については、スクラムは構造上1番が強いと多少アングルがついてしまうというのは納得でした。末永をボールをもらう前の走り込む角度やパスのセンスがよいとの話にも納得でした。末永はもう少しボールに触れる機会が多いポジションでみたい気もします。
後半は下級生主体の日大を子供扱いするような見事なショートパスによる連続攻撃で今シーズンで一番の試合だったと思います。ただ、相手との力関係がありますので、本当の力かどうかは素人にはわからないところはあります。ただ、ディフェンスは前2戦を経て、かなり進化してきたと思います。外国人選手にゲインされる場面もありましたが、強力なランナーの前面をあえて厚めにしないで、ディフェンスシステムに忠実なプレーに徹したためでしょう。ディフェンスシステムはよかったです。この後、筑波との対戦をすれば、接戦になるのではと期待できるほどです。
ただ、攻守のの切り替えの部分、特にターンオーバーされた盤面では相変わらず、日大の方が早いと感じました。それでも、最後の日大の20フェーズまでの連続攻撃をしのぎきって今シーズンを終えられたのは来季に向けてよいスタートになったと思います。
この試合は、みんな元気でした。松井の3トライはいずれもWTBの最高の見せ場のようなトライでした。4回生、西林、長井のトライは永久保存版です。秋山はディフェンスがよかったです。清鶴の周りの見える落ち着いたプレーはもう少し見たかったです。廣瀬のトライは感動的でした。この試合に出ていない4回生も含めて、お疲れ様でした。勝って終えられるのは、よいものです。
今シーズンは、前シーズンから飛躍した1年でした。一方で、大学日本一を見据えた場合、課題も見られました。
関東の大学ラグビーのコーチの方から、「現在の大学はトップクラスの大学は戦力の均衡化してきていて、決勝2強以外は点差が多少離れていても大きな差はない。同志社も来シーズンは組み合わせ次第で決勝進出の可能性は十分。」とお聞きしました。紙一重の差の積み重ねで、筑波戦は大きな点差になったと思います。
掲示板に面白い意見もたくさん頂きました。
・今年度は文系学部の全学年今出川移転で、低学年の負担が増加しています。ただ、スポ健や理工学部は全学年京田辺で、マイナス面ばかりではないこと。今出川でも、フィットネスなどはできる可能性があること。同志社エンタープライズという会社の存在も知りました。
・食事面では、スタッフの努力などで乗り切っているそうです。ただ、部員数の増加もあり、ホエイプロテインやBCAAなどの補給などは十分でdない状況が続いているようです。トレーニング、栄養、睡眠は3原則ですから、これは精神論では何ともならない部分なので何とかして頂きたいです。
・コーティングスタッフに負荷がかかっています。この生活を犠牲にされた努力には本当に頭が下がります。ボランティアではなく、大学からの補助によるフルタイムの監督、コーチは何人かほしいですね。