プレシーズン

日付 9/9 9/23 9/30
相手 法政大 明治大 関東学院大
得点 43-45

26-17
19-26

31-40

17-21
14-19

5-48

 0-17
 5-31

場所 伊那 花園 西京極
森A     大瀧C   大瀧C  
和田C 杉原C 和田C 和田C 杉原C 和田C  
田中C 尾崎C   田中C 尾崎C 尾崎C  
堀越C     堀越C   上野B 神内C
望月A 上野B   望月A 神内C 望月A  
飯尾A     田中C   飯尾A  
奥薗B 荻原A 奥薗B 奥薗B   荻原A 小川C
田中C 荻原A   端迫B 荻原A 堀越C  
二ノ丸C 竹山@   佐藤A 竹山@ 竹山@ 二ノ丸C
10 仙波@ 山下B 仙波@ 仙波@   仙波@  
11 鈴木C     鈴木C   鈴木C 吉田A 
12 伊勢C 平@ 伊勢C 中松C   中松C  
13 中矢B     平@ 福田A 平@  
14 馬場C     馬場C   馬場C  
15 宇野C     宇野C   宇野C  

感想

法政大  (9/9記)

伊那は遠いですねえ。日帰りはきつかったです。
さすがに中央アルプスの麓。空気がきれいでした。そのせいか日差しが痛いほど。暑かったとはいえ、いいコンディションで今シーズンの初戦を迎えられました。久しぶりに同志社の試合を見たんですが、やっぱり緑の芝生に紺グレは映えますね。

チームの調子の方はまだまだ慣らし運転の段階でしょうか。
田中主将の「関東との差は体力。夏は体力アップを中心に」というコメントを雑誌で目にしましが、体力アップに重点をおいた影響か、個人のスキルも、チームとしての連携も、もう一つに見えました。豪州でしっかり仕上げてきた去年のこの時期とは比べものにならないです。では、体力の方はというとパワーはともかくスタミナ不足。後半の最後は暑さのせいもあってか、大半の選手が歩いてました。

にもかかわらず、今年は期待できるように私には見えました。スタミナ不足に見えるのはプレーヤーの意志疎通ができていないせいです。戦術が固まった時にスタミナがあるかどうかわかると思います。とにかく、ここで「今年の同志社は」と云々言うのは時期尚早。シーズンが深まってから、今年のチームの大胆な戦略が成功か否か判断すればいいと思います。
たとえそれが失敗であったとしても、田中主将の判断は間違いでなかったと思います。体力重視というのが正しいかどうかではなく、ポスト大西のこのシーズン、なんとなくの前主将の継承ではチームは退化することは確実です。なにせ大西ですら、引き締めるのに苦労したチームですから。高校時代も大西からバトンを引き継いだ田中主将はそれを十分分かっているはずです。その答えの一つとして、体力重視があるなら、・・・。田中主将は偉大なキャプテンだと思います。
と同時に大西も偉大です。昨シーズンから、今年のシーズンがもっとも大事であることをわかっていたふしがあります。田中主将、伊勢副将の3回生を徹底して育成したのは、昨シーズンだけを考えてのことではなかったと思います。

 

この試合のプレーで、印象に残ったのをいくつか挙げておきます。

@集散
昨年は集散が遅いというのがシーズンを通しての印象でしたが、今日は「今年は違うな」と思える部分もありました。相手の1次、2次攻撃まではFW、BK関係なく近くの選手が密集に飛び込み、残りの選手はすばやく陣形を整えるということができていました。法政もミスや反則が多く、3次、4次と継続ができなかったのも幸いでした。しかし、時折フェーズが上がると徐々に息切れしていき、”らしさ”は残っていました。
Aひたむきなプレーヤー
法政に比べて、戦術が固まっていない同志社が持ちこたえられたのは、FW陣のしぶといディフェンスのためでしょう。特にあげるとすると、
荻原。ボールのない場面でも骨惜しみしない運動量、タックルの思い切りの良さ、ルーズボールへの仕掛けの速さ、林が抜けたチームの救世主のように感じました。BKは仙波。ディフェンスがしつこいです。タイプで言うと、大西というより平尾のようです。体ができてくると楽しみです。
B2人の天才SH
二ノ丸と竹山。どちらも天性のSHのようです。ただ、この試合だけみるとBKとのコンビネーションは竹山の方がうまくいっているようでした。彼は目が後ろにもあるかのように、最適なレシーバーを選んで、その選手がボールをほしいタイミングでやわらかいパスをだします。状況によって、いろんなパスを使い分けています。これはほとんど本能でしょうね。
一方、前半出場の二ノ丸はBKとの呼吸が今一つと感じる場面がありました。しかし、これはチームが二ノ丸に追いついていないのかもしれません。かつて、サッカー日本代表の中田英が味方FWに捕れないようなパスを繰り出して酷評されたことがありましたが、同じことが二ノ丸にもいえるような気がします。二ノ丸が生きる時が必ず来るはずです。楽しみです。

まだ、はじまったばかり。ファンにとって同志社の進化を体感しながら過ごせるシーズンになることを願うばかりです。

 

関東学院大  (9/30記)

あいにくのお天気でした。個人的にも時差ボケで、ボーとしていて、あれよあれよという間に試合終了となっていました。
毎年、1試合くらいは感想を書きたくない試合があるのですが、今年は今日がその試合なのかもしれません。

明治大戦は観戦できませんでしたが、法政大戦からは去年の同時期に比べて仕上がりが遅いのが明白で、関東学院大との対戦である程度のレベル差を感じさされる結果になるのは予想できていました。とはいえ、実際に目のあたりにすると、少々ショックを感じざるを得ませんでした。

この試合で一番気になったのは試合の主導権を握られてしまっていたことです。大差で負けたこと以上に、相手のペースで試合をされたことが問題です。相手に対して精神的にひけを取ってしまう、とりわけ後半に切れてしまい試合の中での立て直しができないというのは10年来の課題であると思いますが、これではラグビーの原点であるラグビーを楽しむということさえできないでしょう。
技術に関してはすべてが未完成に感じるのですが、特にラインディフェンスが未整備に感じました。各自が自分の役割に対して、半信半疑なので、思い切ったプレーができないように見えます。代表の向井監督がCMで「練習したことしか試合ではできない」と言われていましたが、これはこと同志社に関しては適用できないと思いました。が、まだその段階ではありません。創造的なプレーの以前にあるものをまずは完成させなければなりません。昨年のこの時期でも、特定の個人、たとえば大西、伊勢、にかかる負荷は非常に大きかったですし、この際に徹底的に完成させてほしいと思います。

しかし、法政大戦の感想は今でも変わっていません。チームとしての完成度が高まるのを待つ時期です。体力はアップしてしているのですから、組織力、特にFW第3列、HB、CTBの連携ができてくれば、チーム力は急上昇するはずです。
夏にチームを完成させて一度ピークをつくり、関西リーグの2ヶ月余りの間に経験を積んで更にチーム力をアップするというのは理想的ですが、これも大変なことだと思います。夏の1ヶ月でもっていけるピークなら、関西リーグ期間でも十分できるはずです。関西リーグの各々の試合に向けての調整はやめて、実戦練習として生かしていければ、すごいチームができるに違いありません。今年はハラハラもさせられますが、期待も大きいチームだと思います。
最後に
練習でしていないことでもさりげなくやってしまう、かっこいいチームになってほしいものです。

 

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