日本選手権

日付 2/11
  1回戦
相手 トヨタ
得点 5-70

0-34
 5-36

場所 花園
大瀧C  
堂守C 表A
田中B  
林C 端迫A 
斉藤C  
川嵜C 山田C 
奥薗A  
田中C  
長谷川C 見先C
10 大西C  
11 辻B  
12 今井C 伊勢B
13 徳野A  
14 馬場B 吉田@
15 中矢A  

感想

トヨタ 2/12記

久しぶりの快晴で、とても暖かく穏やかな気分で今シーズンのラストゲームを迎えました。

勝負的な興味は最初から無い試合でしたが、先にトライを奪うこと、そしてトライを奪われる時間をなるべく遅くすることで、よい試合にできると期待していました。前半の最初の15分間程度は期待に違わぬ大健闘で、相手ゴールを脅かしすごく盛り上がりました。1トライを奪われてからは差を広げられましたが、試験期間あけの同志社と調子を上げている強豪トヨタということを考えれば、仕方のないことだと思います。むしろ、選手たちのキレという点では試験期間休みで休養十分のためか、大学選手よりも合ったようにさえ思えました。

この試合で感じたことを何点か挙げておきます。
大西のリード
 
大西のタックルが何度もピンチの芽を摘んでいました。もう止めてくれと言いたくなるほど、大型の選手の前に飛び出して、体を張って、チームを引っ張ってくれました。彼の存在の大きさを改めて感じました。また、今シーズン終盤はあまり見られなかった掴まりながらも見事なボーディーバランスで抜ける彼独特のプレーも見られました。辻のトライにつながったプレーで、モールに巻き込まれた状態からスタンドオフの位置にいる見先への片手パスも見事でした。後半、トヨタの選手や審判にかなり腹を立てていましたが、チームリーダーとしての責任感によるもので、2、3回生の頃のものとは違うと思います。しかし、最後に熱い「大西将太郎」が見られてよかったです。試合後、他の選手は記念撮影しているときに、彼はトヨタの選手の方に行って挨拶していました。社会人での活躍を期待しています。
○林、今井
 あまり、試合に出る機会は多く無かった今井ですが、本当に強いプレーヤーでした。社会人数人に囲まれても立ってプレーできる貴重な選手だと感じました。林は倒れたら起きあがるのが遅い同志社FWの中で忠実なサポートを常にしてくれました。同志社高校卒のこの2人は大きな存在だと感じました。林は王者神戸製鋼でその才能をいっそう開花させてください。
○堂守
 堂守のイーブンボールへの反応の速さは運動量や身体能力もあるでしょうが、ゲームの理解力の高さによるものでしょう。あるいは、理屈では表現できない部分のボールへの臭覚があるのかもしれません。プレーのみならず、副将としての責務も立派に果たしてくれました。
○2人のSH
 
1回生からチームを引っ張ってくれた見先。今シーズンのレギュラーの長谷川。同じ代に2人の優れたSHに恵まれたことが、このチームをここまでにしたと思います。見先はスピードと強気のリードが光りました。長谷川は大きな声とリスタートの速さが印象に残っています。
○大瀧

 走れるPR。常に1番の重責を背負ってくれました。それが故に彼が密集でスイープしてくれるのが当たり前のようになってしまい、彼の重要性を大きく感じることが無かった感さえあります。来シーズン、彼の存在の大きさを痛感するでしょう。
○メディカルサポーター
 
実はあまりメディカルサポーターの存在を意識したことは無かったのですが、16人目のプレーヤーだと感じました。ONプレー中にグランドに入っていくのは試合の流れを理解していないとできないでしょう。同志社のメディカルサポーターは女性の鈴江さん。一歩間違えば、プレー巻き込まれかねない場面で選手を救う果敢な姿に、そして倒れた大西の足を小柄な体で伸ばす姿に感動しました。
○BKのライン攻撃
 トライにつながる一つ前のプレーで、人数の足りない状態で決めたループや徳野の球さばきなど、体格の違う相手に立ち向かう際に必要となる「匠の技」を感じさせてくれました。阿吽の呼吸が要求されるこうしたプレーに磨きがかかるのものと期待しています。

 

本当に期待していた今シーズンが終わりました。日本一という目標は達成できませんでしたが、それよりも大きな感動をくれた1年でした。関東学院に負けたことも含めて、すばらしい1年でした。
遠くで見ていた私も多くのことを学ばせてもらいました。いろんな年齢層の人たちに感動を与えられる大学生なんてそうはいません。4回生の皆さん、自信をもってこれからの人生を歩んでいってほしいです。本当にお疲れさまでした。

 

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