清宮監督が当時低迷していた早稲田大学ラグビー蹴球部に就任し、わずか1年で対抗戦優勝に導いたのが2001年。フィットネスの再構築と接点の強化を徹底し、数ヶ月でチームを変貌させた手腕は、早稲田ファンのみならず全国のラグビーファンを魅了しました。
当時の同志社大学ラグビー部も、竹山さん、徳野主将、奥薗さん、藤井さん、1つ下に萩原さん、端迫さん、望月さん、2つ下に仙波主将、平さん、中山さんとスター選手が勢ぞろい。大西将太郞さんこそ卒業していたものの、“黄金期”と呼べるタレントを有し、素材という点では早稲田を凌いでいたと言っていいでしょう。
当時の早稲田も決して素材だけで勝っていたわけではありません。素材面では関東学院大学ラグビー部に劣っていたはずです。それでも「正しい練習」「正しいフィジカルづくり」「正しい食育」を一気に整えたことで、短期間で勝てるチームに変わりました。
今年は永山監督のもと、「今年こそ変わるのでは」と期待が高まっていました。4年生は大島主将を中心に力があり、バックス陣には下級生にも素材が豊富。フォワードも中谷さんのような注目株が育ってきており、ベースは決して悪くありません。
ただ、現実はそこまで甘くありませんでした。永山監督は家業との両立という制約があり、清宮監督のようにフルタイムで改革に没頭できる体制とは言い難い。学生も移動や夜間練習によって練習量が制限され、食事・睡眠などの生活環境も十分とは言えない。ラグビー強化という観点で見ると、大学側の構造的課題が大きく立ちはだかっています。
◆大学への提案と、同志社の未来
とはいえ、同志社には他校にない大きな強みがあります。
それは、永山監督という“清宮監督に非常に近い思想”を持つ指導者が既にいることです。
永山監督が目指しているのは、清宮監督が早稲田で実現した「正しい練習・正しい身体づくり・正しい規律」。これは時代が変わっても普遍の原理であり、同志社の素材に最も適した指導哲学でもあります。
問題は“監督の力”ではなく、監督を支える大学の体制が整っているかどうかにあります。
■大学が本気を出せば、同志社は一気に変わる
・指導スタッフの待遇改善
専任に近い体制にすることで、永山監督のビジョンを日常に落とし込める。分析・S&C・メディカルなど周辺スタッフも強化できる。
・選手確保の本気度を高める
同志社は元々“選ばれるブランド”があります。
体制さえ整えば、関西だけでなく全国からトップ素材が再び集まる。
・練習環境の改善(時間・場所・生活導線)
フィジカルが強化されれば、同志社らしい展開ラグビーは一段と輝く。
「フィットネスの再構築」は、清宮早稲田の勝利方程式と同じです。
こうした改革を大学が後押しすれば、永山監督は間違いなくチームを“勝てる集団”に変えられるはずです。なぜなら、哲学はもうそこにあるから。
あと必要なのは、その哲学が最大限に作用する “環境づくり” に大学が本気で踏み出すことだけです。
大学はラグビー部にそれほどの資金は出しません。
同志社大学ラグビー部を応援するスポンサーが登場して、強化の為の資金を寄付してもらう夢のような話を期待するしかありません。
大学にそれほど期待するのは難しいです。
こちらの掲示板で嘆くなら、僅かでいいですから同志社大学ラグビー部に寄付しましょう。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、大学の資金だけで全部まかなうのはなかなか難しくて、スポンサーさんやOB、ファンの支えが本当に大事だと思っています。私も全く同じ気持ちです。
私自身も毎年寄付や差し入れという形で応援させてもらっています。
私が勤めている会社には同志社ラグビー部のOBが何人かいらして、彼らとも「やっぱり大学のサポートがもう少しだけ強くなるといいよね」という話をよくします。現場を経験した人ほど、そう感じるところがあるんだと思います。
もちろん、「大学が全部やるべきだ」と言いたいわけではありません。
大学も、OBも、スポンサーも、ファンも、みんなができる形で少しずつ力を出し合えたら、チームはもっと良くなっていくはずだと感じています。
私もこれからも微力ながら応援を続けますし、みんなで同志社ラグビーを盛り上げられたら嬉しいです。
ご無沙汰しております。
今年度の同志社は終わりましたが、スティーラーズはこれから。昨日は残念でしたね。
有意義な提案をありがとうございます。
私も大学はすべきは構造改革だと思います。大学の最近の状況を存じないので、齟齬はあるかもしれませんが、3、4つの希望があります。
主旨は、体育会学生はアスリートとしてリスペクトする面を強くすることです。
「田辺拠点の体育会学生は、田辺で授業を完結」
- 文系(今出川)・理工系(京田辺)二拠点制で、体育会学生の多くは京田辺拠点で練習するが、授業の多くは今出川に集中しているのが実情だと思います。ただし、当然ながら学部を横断しているので、田辺で完結はすぐにはできないでしょう。
- 第一段階
「語学や一般教養を京田辺で広く開講する」「リモート併用で受講できるようにする」は、大学側も一般学生向けにもメリットが大きいでしょう。理系の学生が文系向けの授業を受けることもできます。今出川への登校が現状よりも週1日でも削減できれば。
- 第二段階
今出川は週2日程度に調整。
他大学(関西学院、立命館、筑波、早稲田スポーツ科学部、筑波体育専門学群など)では、アスリート向けの無理のない時間割を組めるカリキュラムが存在すると聞きます。今出川での授業やゼミをアスリートが集中的に受けられるように各学部で曜日固定投稿に調整する。学部横断の合意形成が必要。
「生活基盤の改善(食事・睡眠・移動)」
- 同志社も2010年代にやっていたと思いますが、大学がスポンサーを公募してアスリート食を提供するケースは実例があります(早稲田、帝京、関学など)。ラグビー部単独ではなく、体育会全体で提供することがポイントです。実際には大学の金銭的な負担も発生すると思いますが、ラグビー部単独から、体育界全体へと広げることで公募や募金もしやすくなると思います。
- 昼食の提供は、栄養士を学生アルバイト・非常勤で運用することも可能かと思います。
「KDSC の活用(京田辺・同志社スポーツクラブ)」
- KDSC は同志社が掲げる「地域と大学のスポーツ連携」の中核。中学・高校部活の縮小という時代の流れもあり、大学スポーツクラブが地域の育成機能を担う例は全国的に増加。各部がクラブチームとして有料スクールを運営することは法的にも制度的にも問題なく、明治大学、帝京大学などは、OBや学生がジュニアスクールでコーチングしている。
- 地域クラブとしての同志社ラグビーの認知拡大となり、学生への教育的価値が高い。
すでにはじまっている流れに乗って、京田辺を地域スポーツだけでなく、アスリート拠点として再構築できればと思います。クラブチームも、全国的に有名選手が所属することが活動の活発化に繋がると思います。
長文失礼しました😁️
製作者様、
同志社が開講している全学共通教養教育科目を見ますと、田辺と今出川がほぼ同数で設置されているようです。
2025全学共通教養教育科目履修要項
https://cgle.doshisha.ac.jp/file/zenkyo2025_25-22.pdf
また、遠隔授業等については文科省の規定により上限が定められています。同志社は、上限の最大まで遠隔授業等を認めているようです。ただし、授業の比率として、遠隔授業等のものがいくつあるのかまでは調べておりません。
同志社大学「学則第9条の5対象科目」とは?
〜ac.jp/student/article9-5.pdf
すなわち第一段階については、同志社大学は学生に対してよいサービスを提供しているようにも見受けられます。
同志社が不利なのはたしかにキャンパス移動ですが、慶應文系の学生も三田から日吉まで1時間かけて移動する必要があり、大変そうです。
むしろ同志社の場合、アスリート拠点の田辺にはスポーツ健康科学部があって、よい環境であるような。
ラグビー部が現実的にできることは、まずはスポ健の学生を増やすことなのかもしれません。